先人が築いた日本の発酵文化を、次世代に繋いでいく1人でありたいです。

山内 美佐さん

山内 美佐さん

ずっとお料理に苦手意識を持っていた私が、“食を整えたい”と思ったきっかけは、子どもの癇癪や蕁麻疹に悩んだことでした。母として今子どもたちのためにできることは何だろうと私なりに考え、あれもだめ、これもだめと選択肢を狭めることではなく、楽しく日々の食事を整えること、調味料を選ぶことを意識するように心がけました。気付けは子どもの癇癪も蕁麻疹も、あれそういえば落ち着いているなと感じられるようになり、食事の大切さを実感しているところです。

発酵食品に興味は持ちながらも、なかなか取り入れることができずにいましたが、長く日本人の食生活と共にあった“発酵”というものを改めて深く知りたいという想いが高まり、今回この講座を受講しました。

まず発酵の歴史や地域特有の発酵文化を知ることでとてもわくわくした気持ちで取り組むことができました。発酵というと日本の文化という印象を強く持っていましたが、世界各国それぞれに適した食材、手法で大切に繋がれてきたものなのだと視野を広げることができました。

発酵の知識を深めると、自分の身近にも発酵文化がたくさん残っていることに気付きました。私が住む静岡には多くの酒蔵があります。酒蔵を見学した際、製麹する蔵も見せていただきました。現在は技術が発達して麹の温度も機械的に管理することができますが、職人の感覚を大切にしたいという言葉を聞いてとても感動したことを覚えています。

私自身も、先人たちが大切に繋いできた日本の発酵文化を次世代に繋いでいく1人でありたいと思うようになりました。

この講座で学んだことを活かしてまずは自分と家族のために、楽しみながら日々の食事を整えていこうと思います。また、お料理が苦手な私だからこそ、多くのお母さんに身近に感じてもらえるような発酵講座を開講できたらと思っております。