日本の伝統文化を守るためにできること。
めぐみさん
どの調味料も原材料や製法で味や栄養価に違いがあることがよくわかりました。長期保存を可能にして安価で販売するために使用される添加物がこんなに多いのだと知り、とても驚きました。調味料を通して使用されている添加物にも意識を向けることが必要だと感じました。また、現代は、国産の原材料を使用した物が少なく、日本の食品需給率の低さを感じました。
地域によって好まれている味があり製法にも違いがあることを知りました。私の住んでいる地域にある醤油工場へ見学に行った際に、蔵に入ると漂ってくる甘い醤油の香りがとても心地よかったです。蔵にはたくさんの菌がついており、木桶で熟成中のもろみからふつふつと気泡が出ていて、生きているのがわかりました。もろみと生醤油をいただいたのですが、初めて食したもろみは味噌に近い風味があり、生醤油は初めて感じるうまみがありました。
愛知県にあるみりんの蔵に行った際も、ほんのり甘いアルコールのような香りにとても感動しました。そこでみりん粕という調味料を初めて知りました。なじみのない調味料ですが色々な料理に使用しています。見学では、木桶職人が少ないこと、木桶は高価で買い替えが難しいこと、蔵の存続のためにクラウドファンディングを利用していることなどを知りました。
私にできることは、調味料を購入する際に、ラベルを見て、原材料、添加物、製法の確認をすること、地元で作られているものを選ぶこと、工場や職人を調べることなど、だと思います。それらひとつひとつの行動が、日本の伝統文化を守ることにつながるのだと気づきました。調味料講座を受講して、これまで見ていた物が変わったような気がします。